Windows11で音量ミキサーをタスクバーに表示・固定する方法

Windows11 では、
「音量ミキサーをタスクバーに出したい」
「アプリごとの音量をすぐ調整したい」
と感じる場面で、Windows10までの感覚で操作しようとしても音量ミキサーをタスクバーから固定してすぐに使うようなことができません。

本記事では、なぜ固定できないのか。現実的な代替手段は他にあるか?を整理したので記載します。

最終確認日: 2025-12-23


Windows11で音量ミキサーをタスクバーに固定できない理由

Windows11 の音量ミキサーは
設定 → システム → サウンド → 音量ミキサー
という「設定アプリ内部の画面」です。

そのため
・exe ファイルが存在しない
・単体アプリとして起動できない

という仕様になっており、
タスクバーに直接ピン留めすることはできません。

これは不具合ではなく、Windows11では音量ミキサーが設定アプリの一部として実装されているという設計仕様です
参考: Microsoft公式ドキュメント

クイック設定の音量アイコンとの違い

タスクバー右下の音量アイコンから
クイック設定を開くことはできますが、

ここでできるのは
・全体音量の調整
・出力デバイス切り替え

のみで、
アプリごとの音量調整(音量ミキサー)は行えません。

実用的な代替策:音量ミキサーをタスクバーに「疑似固定」する

最も現実的な方法は、
音量ミキサーを直接開くショートカットを作成し、
それをタスクバーに固定する方法です。

手順

  1. デスクトップを右クリック
  2. 新規作成 → ショートカット
  3. 項目の場所に以下を入力
    ms-settings:apps-volume
  4. 名前を「音量ミキサー」などにする
  5. 作成したショートカットを右クリック
  6. タスクバーにピン留め

これで、タスクバーからワンクリックで音量ミキサーを開けます。

スタートメニュー固定との併用

タスクバーだけでなく、
スタートメニューにピン留めするのも有効です。

・Winキー → ピン留め済みアプリ
・検索 → Enter

という操作でも素早く開けます。

作業スタイルに応じて
タスクバー固定と併用すると操作効率が上がります。

サードパーティ製ツールは使うべきか

音量ミキサーを常駐表示する
サードパーティ製ツールも存在します。

ただし
・Windowsアップデートで動かなくなる可能性
・企業PCでは利用制限がある
・常駐による不具合リスク

があるため、
業務利用では推奨しません。

標準機能+公式仕様の範囲で運用する方が安全です。

まとめ

Windows11 では、音量ミキサーをタスクバーに直接表示・固定することはできません。

ただし
・ms-settings:apps-volume のショートカット作成
・タスクバーやスタートへのピン留め

を行えば、実用上は「固定と同等」の操作性を実現できます。