RLogin設定のエクスポート方法まとめ:レジストリ・サーバーエントリファイル・プライベートプロファイル

RLoginはWindows向けのターミナルエミュレーターで、多数の設定やサーバー接続情報をレジストリに保存します。
別PCへの移行やバックアップのためには、これらの設定を適切にエクスポートしておくことが重要です。

本記事では、レジストリファイル、サーバー設定ファイル(.rlg)、プライベートプロファイル(RLogin.ini)の3種類のエクスポート方法とそれぞれの注意点をまとめます。

最終確認日: 2025-12-24


RLogin設定の保存先の概要

RLoginの設定はデフォルトでレジストリに保存されます。
バックアップや移行には次の3通りの方法が用意されています。

  • レジストリをファイルに保存する方法 – RLoginの全設定を.regファイルに出力する機能。
  • サーバー設定をファイルにエクスポートする方法 – サーバー選択画面から個別または複数のエントリーをテキスト形式(.rlg)に保存する機能。
  • プライベートプロファイルを作成する方法 – レジストリを使わずRLogin.iniに設定を保存する機能。

レジストリをファイルに保存する手順

  1. RLoginを起動し、メニューから「ヘルプ」→「レジストリをファイルに保存」を選択します。
  2. 日付を含むファイル名(例:RLogin-20251223.reg)で保存します。
  3. 別のPCに移行する場合は、このregファイルをコピーしてダブルクリックすることで設定を読み込みます。

メリット:全設定を一度にバックアップでき、読み込みも容易です。
デメリット:レジストリへの書き込みが必要なため、企業環境では制限されることがあります。また、保存されるのは設定のみで、パスワードやパスフレーズは移行されません。

サーバー設定をファイルにエクスポートする手順

  1. 「ファイル」→「サーバーへ接続」を選び、サーバー選択画面を開きます。
  2. エクスポートしたいエントリーを選択し、右クリックメニューから「ファイルにエクスポート」を選びます。
  3. 任意のファイル名(拡張子.rlg)を付けて保存します。
  4. 移行先では同画面で「ファイルからインポート」を選択し、保存した.rlgファイルを指定するとエントリーが新規作成されます。

メリット:サーバーごとの接続情報だけをバックアップでき、レジストリへの書き込みが不要です。ファイルはテキスト形式で、メモ帳で内容を確認・編集できます。
デメリット:全体設定やログ出力先、フォント設定などは含まれません。パスワードは保存されませんので、インポート後に再設定が必要です。

プライベートプロファイル(RLogin.ini)を利用する方法

  1. RLoginで「ヘルプ」→「プライベートプロファイル作成」を選択し、RLogin.ini を生成します。
  2. RLogin.exeと同じフォルダに RLogin.ini を置くと、その後の設定変更はこのファイルに保存されます。
  3. 別のPCへコピーしたい場合は、RLogin.exe と RLogin.ini の組をまとめて移行します。

メリット:レジストリを触らずに設定を保存でき、複数PCで同じ設定ファイルを共有しやすい。
デメリット:公式ドキュメントでは、プライベートプロファイルは複数プロセスからの変更に弱く、破損や動作遅延のリスクがあると警告されています。
バージョン2.31.1で、プライベートプロファイルの仕様変更で下位互換性がないことも記載されていますので、ご注意ください。

方法の比較と選択のポイント

方法移行できる内容主な用途
レジストリファイル全設定(ユーザー設定・外観など)完全バックアップや新環境への移行
サーバー設定ファイル(.rlg)サーバーエントリー(接続情報)複数サーバーの接続情報のみを移行
プライベートプロファイル(RLogin.ini)全設定(レジストリを使用しない)設定を外部保存したい場合や複数PCで共有

まとめ

RLoginの設定をバックアップ・移行する際は、用途に合わせて方法を選ぶことが重要です。
全体を丸ごと保存するならレジストリのエクスポートが確実かと思います。
サーバー接続情報だけを扱うなら.rlgファイルが便利です。レジストリを触りたくない環境ではプライベートプロファイルも使えますが、ファイル破損やバージョン不整合のリスクに注意してください。
どの方法でも、パスワードやパスフレーズは自動的に移行されないため、移行先で必ず再設定しましょう。

注意点
・移行先のPCで管理者権限がない場合、レジストリファイルの読み込みができないことがあります。企業のポリシーに従って適切に運用してください。