Raspberry Pi 4でNASを構築した話(購入編)

Raspberry Pi(通称ラズパイ)でNASを構築した記録です。

前々からNASが欲しい欲しいと思っていて、NASについて調べては諦めてを繰り返していました。
NASをやっと構築し、運用を始めてある程度経ったので思い出しながら記載したいと思います。

長くなるので、今回は必要な機器を購入するところまでです。

構築したNASは以下のような構成となっています。

構築した当初はこんな感じの仕上がりとなっています。(現在も似たり寄ったりでラズパイのケースがあるかどうかくらいの差)


こんな人に自作がおすすめ

自作NASを作る上で、僕としてはこんな方は自作NASを作成して満足できるんではないかと思います。

  • 自分でNASを構築してみたい
  • NASにバッチ処理などを自分で詰め込みたい
  • Webサーバーなどを自由に構築したい
  • 既製品より場所をとっても良い
  • 保守メンテができる

既製品を買った方がいい人

以下に当てはまる方は、自作NASではなく既製品やNASkitを購入した方がいいと思います。

  • 簡単にNASを使いたい(USB接続するだけで使い始めたい)
  • データの完全性を担保したい(データは重要!消えないで欲しい!)
  • 拡張性とか機械に興味がない
  • 省スペースコンパクトがいい
  • エラーや壊れたら教えて欲しい

NAS構築する要件を考えた

今回、僕が構築したいNASの用途(要件)としては、

  1. テレビ(またはレコーダー)からの録画保存
  2. iso, ovfなどのデータ保管
  3. 冗長構成は不要(RAIDはなしで良い)
  4. 写真の保存はしない
  5. 24時間365日可動できる(であろう構成)
  6. なるべく低コストで用意できる
  7. 超難しいことはしない(自分が今後再構築できるレベルにする)

がメインです。写真などのデータはGoogle Photoに全部連携しているので自宅のNASには保管しません。
よって、データ完全性は除外し(録画データは消えると家族から怒られそうでちょっと心配ですが)、消えても問題ないデータを格納するために使用します。

検討したNASの構成

最終的には、Raspberry PiでNASを構築したのですが、今までにいろいろ検討したNASは以下です。

今までに検討したNAS

  • Synology, QNAPなどの既製品NASを購入
  • マイクロサーバー買ってNASを構築する
  • PCのパーツ(有り合わせ)を組み合わせてNASを構築する
  • EsxiにVMを構築してSambaをインストールして、NASとして使用する
  • Raspberry PiでNASを構築する

採用したNAS構成

最終的には、Raspberry PiでのNAS構築を行うことにしたわけですが、以下のように構築することにしました。

NAS

Hardware: Raspberry Pi 4 4G Model B
OS: OpenMediaVault
Storage: 32GB(MicroSD Card)

HDD Storage

Hardware: HDDストレージケース(裸族のカプセルホテル)
Storage: 3TB HDD × 2

Raspberr Piを使いますが、Raspberry Pi OSは使わず、CIFS, FTP, NFS, rsync, AFPなど様々なプロトコルに対応し、僕は使いませんがソフトウェアRAIDを組んだりすることもできるNAS用のOSである、OpenMediaVaultを導入することにしました。

NASのストレージには、Raspberry PiにUSB接続でき複数のHDDを積むことができるHDDストレージケースを選定することにしました。

Raspberry PiとHDDストレージケースをUSB接続するため、最低限の転送速度は拘りたいところでした。
Raspberry Pi4がUSB3.0に対応していたため、USB3.0に対応していて、HDDも用途別にHDDを書き換えたかったので2台以上積めるものとして、裸族のカプセルホテルを選びました。(後述しますが、お得に手に入れられ他のも大きいです)

購入リスト

以下は最終的に必要だった、NASを構築した時に購入したリストになります。
家にある機器で対応できなかったので結構いろいろ購入しています。
あれがないこれがないで買い足しを繰り返して面倒臭かったので、参考にしてください。

僕的に上から順に重要度が高いものです。

  1. Raspberry Pi 4 4G Model B
  2. 裸族のカプセルホテル USB3.1
  3. HDD 2TB
  4. MicroSD Card 32GB
  5. SDカードリーダー
  6. USB Type-C ストロング 充電ケーブル 急速 3.0A
  7. 3.0A 急速充電器
  8. USBハブ セルフパワー
  9. GPIO用USB変換COMケーブル(補助電源用)
  10. ヒートシンク
  11. 電源タップ 2口以上
  12. Raspberry Pi 4 積層式ケース
  13. LANケーブル 3m cat7

Raspberry Piは、KSYRSコンポーネンツなどで購入できます。
3~6,8,9は付随する周辺機器です。OSの書き込みにMicro SD Cardなど。

2は、HDDストレージケースであれば、基本的にはどれでも良いかと思います。
(後々、容量を拡張したりRAIDを組みたければ、2台以上にしたり、転送速度が遅くても価格を取りたければUSB2.0のストレージケースにしたり)

当時購入した時の総額はざっくり計算すると、¥38,000くらいでしょうか(HDDはあまりを使用したため、含めず)

リワーク品でお得にHDDストレージケースを入手

僕は、なるべく安く済ませたかったため、リワーク品を狙いました。
今回購入したセンチュリーは、ダイレクトショップを楽天市場に出しており、リワーク品を販売しています。新古だったり、メーカー修理品のため、ある程度の品質保証はあるだろうという判断で、僕は今回リワーク品を購入しました(こっちの方が安いため)
ここにお目当てのHDDストレージケースがあればラッキーです。
Link: センチュリーダイレクト楽天市場店(中古品/リワーク品)

おわりに

基本的に僕は、NASを使用する上で、RAIDはあまり必要ないと思ってます。(家庭用に対して)
大切なデータは大体クラウドサービスに任せてしまっており、NASに保管する物は消えてもなんとかなる物だからです。
なので、必要に応じてRAIDほど完全性を担保しなくてもデータを定期バッチなどで別HDDにコピーするくらいでいいんじゃないかと思ってます。

なので、もし大切な家族との写真やイラスト、ソースなどのデータを保管したりすることを考えてらっしゃる場合、クラウドサービスを使ったりRAIDを組んだりすることも検討された方が良いかと思います。

次回は、OpenmediavaultをOSに選定し、NASを構築した話を描こうと思います。(あんまり覚えてないので、構築記録が出てきたら書きます‥)