DKIMをRoute53に登録にちょっとコツがいる話

まず結論を書きますと、AWSのドキュメントにはしっかりこうすれば登録できる。ということが書いてあります。
該当の手順部分の引用は以下。(AWSのドキュメント
DKIM 構文を使用して TXT レコードを作成する際、「CharacterStringTooLong (Value is too long) encountered with {Value}」というエラーが発生した場合の解決方法を教えてください。

単一の Route 53 TXT レコードにおける最大 255 文字の制限を守るために、DKIM キーの値を 2 つの部分に分割します。次の手順を実行します。
リソースレコードから DKIM キーの値をコピーします。
テキストエディタの新しい行に DKIM キーの値を貼り付けます。
DKIM キーの値を 2 パートに分割し、各パートを二重引用符で囲みます。2 つのパートの間にはスペースを入れます。たとえば、”long_string” という値を “long_” と “string” に分割します。
注: 2 つのパートの間には、改行を入れないでください。

上記のうち、正しくやっているけどうまくいかない…という人は、多分「注: 2 つのパートの間には、改行を入れないでください」この部分がうまくいっていないのかと思います。


設定例

以下のような、DKIMを設定したいとき

ホスト名(Name): mail2025._domainkey.kmmr.jp
タイプ(Type): TXT
値(Value):
v=DKIM1; k=rsa; p=MIIBIjANBgkqhkiG9w0BAQEFAAOCAQ8AMIIBCgKCAQEAtz8gYdZcW2o4F7tOaN7gS3hF3kTiD7OZg4rTqvZ9aAGQ9sD6kqD6E7y2VbX8X7cNslQ1tdZZX5TxRt5sQ9ZTf7OVKfXKu7k6pR4+gkQ7n2aH5lQwrPPlXv7Z4sVjvQdJ9p3Pn1qF+KdyWud+R3E6OZCv5HpY5yGxP8mO2XyFsdxqR7MZQO0OQ9z8m3hXAoG9YY5aJrTzE6zUwIDAQAB

AWS Route53には以下のように値を設定します。
1パート255文字以下であればいいので、例では200文字で分割しています。

"v=DKIM1; k=rsa; p=MIIBIjANBgkqhkiG9w0BAQEFAAOCAQ8AMIIBCgKCAQEAtz8gYdZcW2o4F7tOaN7gS3hF3kTiD7OZg4rTqvZ9aAGQ9sD6kqD6E7y2VbX8X7cNslQ1tdZZX5TxRt5sQ9ZTf7OVKfXKu7k6pR4+gkQ7n2aH5lQwrPPlXv7Z4sVjvQdJ9p3Pn1qF+" "KdyWud+R3E6OZCv5HpY5yGxP8mO2XyFsdxqR7MZQO0OQ9z8m3hXAoG9YY5aJrTzE6zUwIDAQAB"

以下が実際の設定画面例

設定時の注意点

設定時に、改行とスペースで何が違うのか?というと、改行で設定すると以下のようにレコードの値が「2つ」登録されます。

これだと、DKIMは別々の値であるということになってしまい、1つの連続した文字列ではなくなります。

スペースで区切った場合、レコードの値が1つの文字列が分割されて登録されている状態となり、DKIMが正しく認識される状態となります。
以下が設定したときの例です。

2つの違いは見た目上コピーアイコンが1つか、2つ(改行した数)という違いでしかないですが改行とスペースで意味合いは全然変わります。
Route53でTXT設定時には違いを意識して登録しましょう。