VPNの通信を一部だけにする

Windows10に設定したVPN通信のうち、一部(特定)の宛先にだけVPN経由での通信を行うための設定行います。
設定内容的には、「デフォルト設定ではVPNを経由しないようにする」ということになります。
前提
ローカルのCIDRと、VPN先のCIDRが異なっていること
例えば、
自分のIPが「192.168.0.xx」
VPN先のIPが「192.168.128.xx」
と異なっていること
VPN内のネットワークだけVPN経由で通信する
すべての通信をVPN経由にするのではなく、VPN内のネットワークにアクセスするときだけ、VPN経由で通信するための設定を行います。
※ローカルネットワークと、VPN先のネットワークが同じCIDRだとVPN経由での通信となってしまうため注意が必要です。
Winボタンの設定から、VPNを選択します。
「アダプターのオプションを変更する」を開きます。

次のようなウィンドウが開くので、VPNのアダプターを右クリックし、プロパティを開いてください。

以下の図の①順番にクリックしていきます。
④、⑤のチェックを外し、OKをクリックすると次回のVPN接続からデフォルトではVPNを経由しないで通信を行うようになります。
④リモートネットワークでデフォルトゲートウェイを使う
この設定が有効だと、すべての通信がVPN経由となる
⑤クラスベースのルート追加を無効にする
この設定が有効だと、VPN経由とする宛先を個別に設定しなければならない

すべての設定が終わったら、VPNを再接続するのをお忘れなく。
おわりに
昨今のコロナウイルスでテレワークを行っている方も多いかと思います。
みなさんはどのように業務を行っているでしょうか。僕はVPNで会社に接続することで業務を行っています。WindowsでVPNを設定したら全部の通信がVPN経由になって困っている人。いるんじゃないかなーと思います。例えば、特定のサーバーにだけアクセスしたいだけなのに、ブラウザでGoogle検索したいだけなのに会社経由になっていまう。など。
そんな時は、上記の設定を行ってみてはいかがでしょうか。
特定の宛先のIPが決まっている場合、クラスベースのルート追加を無効にするオプションの設定も有効化と思います。
この設定方法は、また次回にでも書きたいと思います。
-
前の記事
EC2インスタンスでnetworkが起動しなかった 2019.09.03
-
次の記事
Windows10のWSLにVue.js開発環境を構築 2020.04.24